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”年齢の壁”を越えられないフリーランスエンジニアの特徴とは

2022/09/09

「35歳定年説」「エンジニアの年齢の限界」という言葉を聞いたことはありませんか?実際に40歳を過ぎてからのフリーランスへの転身は難しく、案件数もグンと減っていきます。
ただ、それでもフリーランスエンジニアは40歳以上が7割を占めていて、50代・60代になっても案件が途切れない方も少なくありません。
この記事では、年齢を重ねても活躍し続けている方がしていること、そしてエンジニアとして長く活躍するために、20代・30代のうちにやっておくべきことについてお話ししていきます。
長く活躍するフリーランスエンジニアになりたいという方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 40代、50代が厳しいと言われるワケ
  2. 年齢を問わず活躍するには
  3. 若手エンジニアがやっておくべきこと
  4. まとめ

40代、50代が厳しいと言われるワケ

まずは「40歳を過ぎると厳しくなる」と言われる理由について、実例を交えながら説明していきます。

”年齢の壁”を越えられなかったエンジニアの実態

ここで、実際に厳しい場面に直面している40代のフリーランスエンジニアの方の実例を紹介します。

【フリーランスエンジニアAさん 48歳の例】

・業務系Javaエンジニア
・リーダー経験は無く、基本設計~経験が少しあり
・フレームワークの経験はほとんど無い
・開発より保守がメイン

SIer系で案件を探すも、この年齢で保守以上の経験が無く上流経験やPL経験も無かったため、単価50万円の案件でも成立に至らず。

Aさんは、結局低単価案件でも成立にならず、エージェント側にとっても「厳しい…」の一言でした。
実際にこういった「経験が少ない・スキルが年齢に見合っていない」エンジニアは多く、こういう方は、単価50万円以上どころか、案件を受注することさえ困難になってきます。

年を重ねると厳しくなる理由

Aさんのように、年齢を重ねると案件の受注が難しくなってくるのはなぜでしょうか。

保守的で最新技術に疎い印象をもたれやすい

Web系開発企業においては、最新技術の知見は絶対必要です。エンジニアが業務時間外にも積極的に独学で習得してどんどん手を動かしてキャッチアップする意欲が無いと、技術の進歩に付いていけません。
しかし年を重ねると、新しい技術を覚えることや技術をずっと追い続けることに疲れてしまう方も多いようです。そういったことから、「40代以降の方は最新技術への知見が少ないのでは?」という印象をもつ企業も少なくありません。

柔軟な考え方が苦手な印象がある、指示を出しにくい

Web系の開発企業では、モダンな技術を扱う発想力も豊かな20代30代の若手エンジニアが多く活躍しています。若手のエンジニアにとっては、40代以降の方々は「昔の経験にとらわれてしまい、柔軟な考え方が苦手そうな年代」という印象がぬぐい切れないことも。
また、30代のマネージャーやリーダーにとっては、チームメンバーに年上がいたら指示を出しにくいですよね。そんなとき、柔和な雰囲気でメンバーの士気を高めてくれる方であれば一緒に仕事をしたいと思いますが、そうでない場合、一緒に仕事しにくいと感じるのは無理もありません。

体力や気力が低下してくる

エンジニアの仕事は、夜間まで作業が続いたり、急な対応が求められたりすることがあります。また、新規開発の現場では、リリースまでにスピード感と体力の両方が必要になります。若手の頃のように気合いで乗り切る!ことは難しくなってきます。

年齢を問わず活躍するには

案件が受注できなくなってくるのは、年齢だけが理由ではありません。40歳、50歳を過ぎても活躍しているエンジニアにはどんな特徴があるのでしょうか。

年齢を重ねても活躍しているエンジニアの特徴とは

40代以降でも案件が途切れない方には、以下の特徴があります。

豊富な経験と新しい技術が備わっている

以前は、体力がある若手エンジニアが重宝される傾向がありましたが、最近では、30代後半~のミドル・シニア層のエンジニアへの需要が高まっています。
それはミドル・シニア層のエンジニアは、予想外のトラブルや仕様の変更が起こったときに対応できる貴重な経験をもつ人材だからです。
開発の現場では、既存のシステムと仕様が合わずに一から構築することになったり、予期せぬ障害に対応する必要が出てきたりすることが往々にしてあります。そんなときに、今までたくさんのトラブルに対応してきた経験が必要になります。
そういった経験に加えて最新の技術や世の中のニーズに敏感である方であれば、即戦力として市場価値は非常に高まるでしょう。
先ほど紹介したAさんは、そういった経験はおろか、リーダー経験も無く、最新の技術へのキャッチアップも不足していたため、市場の相場でいうと20代半ばの若手エンジニアほど。年齢とスキルの整合性が取れていないと活躍し続けるのは難しくなります。

プログラミングが好き

エンジニアは自主学習が必須の職種なので、プログラミングをライフワークとして考えられるかは重要です。プライベートでも暇さえあればソースコードを読んでいる、プログラミングの学習サイトを見るのが好き、といった方は、自然とスキルアップしていくでしょう。
一方で「勉強するのが苦痛」「業務以外にプログラミングはしたくない」という方は、エンジニアとして働き続けることが辛くなってしまうかもしれません。

柔軟な思考力・課題解決能力がある

プログラミング技術だけでなく、クライアントの状況を把握・整理し、必要な機能を企画・提案して問題を解決していく「論理的思考力」は欠かせません。
そして、今までの経験や知識に固執しすぎず、柔軟に若手エンジニアの意見も取り入れて互いの意見をブラッシュアップさせられる方であれば、チームにも良い影響を与えられます。

アウトプットをし続け、自分でチャンスを開拓している

フリーランスエンジニアは、技術をインプットすることも大事ですが、案件を獲得するために、自分のスキルをアウトプットすることも大切です。
『Qiita』などのエンジニア向けメディアで定期的に技術の使用感を記載する、エンジニア交流会に参加して人脈を広げる、といった活動をしていれば、企業から直接案件のオファーが来ることもあります。
単価150万を超えるような有名エンジニアでも、人脈だけに頼らず多くのエージェントに登録して営業活動を続けています。自分から様々なメディアに種をまいておき、案件が途切れないようにする努力は必要です。

チームで働く上で重視されるコミュニケーション能力

相手の立場になって考える力

コミュニケーション能力というと「積極的に様々な人と関わる」「自己アピールする」ことだと思うかもしれません。
エンジニアに必要なのは、会話のキャッチボールがうまくできるか、相手の要望を理解して最適な提案ができるか、という「相手のことを考えた行動をする」能力です。
エンジニアの業務は、ただ設計書の通りにコードを書くだけでなく、ざっくりした概要から仕様書を作ってプロダクトに落としこんでいく作業や、お客様と折衝しながら効率的なシステムを構築していく工程もあります。そんなときに、相手の要望をくみ取り最適なものを提案していく力が必要になります。

メンバーを尊重する意識はチーム開発には欠かせない

多くの開発業務は、チーム単位で行われます。自分より年下のエンジニアや経験が浅いエンジニアに対して、意見を尊重して向き合えるかが重要です。
特に意見の相違が出やすいコードレビューのときは、特に配慮が必要になります。「効率的なコードではない」「このコードは良くない」と独りよがりな意見でレビューしてしまうと、配慮に欠けると思われてしまうことも。技術の高さ云々の前に、「一緒に働きたい」と思ってもらえる工夫をすることは大切ですよね。

若手エンジニアがやっておくべきこと

次に、若いエンジニアが年を重ねても長く活躍するエンジニアになるためにやっておくべきことをお話しします。

若手のうちに積んでおくべき実務経験

基本設計~は経験しておこう

開発のフェーズで考えると、遅くとも30代後半には基本設計ができるレベルになっていると、高単価案件が受注しやすくなります。
また、フリーランスエンジニアから社員に戻ることも難しくないため、リカバリーしやすい年齢ともいえるでしょう。

フロント・バック/Web系・SIer系、一通りやってみよう

エンジニアの仕事は、Web系企業とSIer系企業でそれぞれ雰囲気や開発の仕方が異なりますし、フロントエンド・バックエンド・インフラなどと様々な種類があります。
若手のうちにひと通り経験することで「あまりマネジメントは向いてないかな」「バックエンドをもっと極めたいな」といった具合に、自分の適正を見極めましょう。

世の中のニーズに合わせて最新技術のキャッチアップは必須

IT業界では、一度習得すれば一生通用するという技術はほとんどありません。時代とともにニーズは変化し、技術も常に進化を続けています。
世の中ではどんな技術が求められているのか、トレンドの技術はどういった現場で使えるのか、ということを研究し続けていないと、あっという間にエンジニアとしての市場価値が下がってしまいます。
情報収集を欠かさず、最新技術にキャッチアップしていく必要があります。

キャリアの棚卸しと案件の選別

自分でキャリアをマネジメントし続けよう

フリーランスエンジニアとして長く活躍し続けるには、自己管理能力が必須です。
ここで言う自己管理能力とは、自身の体調・スケジュール管理、税金や請求書周りの管理だけではありません。
正社員のように昇格や部署異動などが無い代わりに、全て自分でキャリアプランを練り、自分の「こうなりたい」という軸や目標を元にスキルアップをしていく必要があります。
「短期案件は先々が不安になるけど、長期案件なら安心」「自分にもできそうだし、単価も良さそう」となんとなくで案件をこなしていると、あっという間に若手エンジニアに追い越されてしまいます。

信頼できるエージェントが強力なバックアップに

エージェントを活用するとき、どんな基準で選んでいますか?
「有名なエージェントだから」「高単価案件があるから」「今あるスキルでできる案件だから」といった基準で選ぶ方も多いかもしれません。
ただ、有名な大手エージェントだと登録しただけで終わってしまったり、自分の志向を理解されずにミスマッチが生じたりすることもあります。
親身になって自身のキャリアプランに沿った求人を紹介してくれる担当者がいるかどうかでエージェントを選びましょう。
エージェントには仲介料を払う必要がありますが、スキルシートを添削してもらえたり、面談の練習相手になってもらえたりするので上手に活用しましょう。

想定外の困難を乗り越える底力を

フリーランスエンジニアの中には、「仕様が整っていないし、設計が曖昧で仕事しにくいので抜けたいです」とプロジェクトの途中で辞めてしまう方がいます。
ただ、実際の現場では、想定外の障害が起こってうまく進行できなくなったり、仕様と合わなくなって基盤から書き換える必要が生じたり、と様々なトラブルが生じます。
エンジニアとしては大変ですが、そういったリカバリー経験は後々必ず必要とされます。レベルアップするチャンスと捉えて最後まで乗り切りましょう。面談のときには、そういったエピソードが差別化できるポイントになります。

まとめ

「2025年までに全ての企業のDXを達成させる」という国家施策によって、ハイスペックなフリーランスエンジニアの価値は非常に高まっており、「35歳定年・年齢の限界説」は取り払われつつあります。
ただ、どんなエンジニアでも40歳、50歳を過ぎても通用するというわけではなく、スキルを向上し続けていてチーム開発で必要なコミュニケーション能力を備えた方でないと市場価値が下がってしまうのは否めません。
今のキャリアではどんなスキルを習得すればいいかな?数あるエンジニアの職種の中で有望なジャンルはあるのかな?面談の練習相手になってほしい、など誰かに相談したいと思ったら、ぜひエージェントも活用してみてください。

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