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『即戦力』として求められるには柔軟さと上昇志向が必要。

エージェントや案件の選び方。30歳目前にして上流工程で成功するフリーエンジニアに聞く

2021/10/01

大手損害保険会社にてシステム運用・開発・業務支援を経て、上流工程を扱うコンサル業務の経験をもつ鈴木さん。
現在は大手通信会社でのAPI運用のサポート業務に従事。エンジニアとしてはもちろん、マネジメントスキルも求められる現場で活躍されています。
取材してみると、鈴木さんのプロとしての高い意識や工夫についてお伺いできました。
エージェントや案件の選び方、扱う言語についてなど、これからフリーランスのエンジニアを目指す方はぜひ参考にしてみてください。

大手SIerに新卒入社。損害保険会社のシステム開発プロジェクトへ参画し、COBOLを用いた詳細設計、コーディング、テスト仕様書作成、テスト開発等に携わる。
上流工程への興味から、他社にてITコンサル業務にも手を広げ、知人の紹介を経て2018年1月フリーランスに転身。
現在は大手通信会社のAPI運用のサポート業務に関わるエンジニアとして活動中。

フリーランスになった経緯

ーフリーランスになる前は、会社にお勤めだったんですか?

4年間ほどITエンジニアとして会社員をしてからフリーランスに転身しました。
最初は大手損害保険会社にてCOBOLを使用した開発をしたり、VBAによる銀行業務マニュアルのツール開発といった、いわゆる「手を動かす」系の仕事をしていました。
ただ、もっと決裁権のある方や上流の方とも関われる現場に行きたいと思い、ITコンサルの方へ転換していきました。
そうしているうちに、ある会社にヘッドハンティングされて退職することになりました。
しかし、いろいろあってその話が無くなってしまい…元の会社に戻るわけにもいかないので、既にフリーランスとして働いている知人に仕事を紹介されたのをきっかけにフリーに転身しました。

ー会社員からフリーになることに不安はありませんでしたか?

この業界は一つの会社に終身雇用でずっと働くなんてことはないですし、いずれはフリーになろうと思っていたので、そこまで抵抗は無かったですね。
もちろん、保険の変更や確定申告のような税金処理など、自分でやらなきゃいけないことが増えるので、その辺の準備は必要でしたけど。
ただ、情報はネットや本で収集できますし、既にフリーで活躍している方に聞いたりしてなんとかこなしました。

フリーランスになるための準備とは

ーフリーランスになるにあたって、どんな準備をされましたか?

『スキルの棚卸し』をしましたね。
クライアントに対して「自分はどういう形でプラスになれるのか」をアピールするときに必要だし、自分は将来どうなっていきたいかっていう将来設計にもスキルの棚卸しをした方がいいです。
案件選びでもこれは重要になってきます。
同業者は意外とチャレンジ精神が高い人が少ない印象ですね。「今あるスキルでできる仕事」や「報酬」で仕事を選ぶ人が多い気がします。
でもそれだけでなく、自分のスキルがクライアントにプラスになり、自分のキャリアプランにも役立つ案件かどうか、で選んだ方が今後の自分のためにもなります。

ー確かに高収入の方に目が行きますが、その場限りの案件だと今後につながりにくいですもんね。鈴木さんは、どんな方法で仕事を探されましたか?

仕事を取ってくるには、いろいろな手段があるんですよね。
私は、フリーランスはコネで仕事を取ってくるものと思っていたんですが、エージェントもたくさんあります。
だから「エンジニア フリーランス」でネット検索してました。

ーエージェントは大手のエージェントですか?

必ずしも大手だから良いとは限りません。大手エージェントは「登録しませんか?」「仕事しませんか?」っていう声がけは多いですが、いざ登録したあとは音沙汰無しなんてこともあるので。
できるだけたくさんの人を集めてデータベースにしたりしているのかな、と。
有名なエージェントに登録するのもいいですが、やってみたい案件など「案件の内容」からエージェントを選んでみてもいいですね。
その方が、エージェントの担当者も親身になってくれますし。
担当者に自分の志向性や得意分野をきちんと把握してもらうことも大事です。ズレがあると、いざクライアント先に出向したときにアンマッチが生じることがあるので。

ー実際、クライアントから「報酬に見合ったスキルを有していない」と減額希望が出たり、本人が辛くなって辞めてしまう…なんて事態もあるようです…。

クライアントとのマッチングの際も、「相手がどれだけ自分を求めているか」をしっかり見極める必要があります。
相手が求めているスキルと合っていること・今後の自分につながること・将来こうなりたいという目標に沿っているかは大事です。
ここが合っていないと、クライアントからも大事にされないし、自分も楽しく仕事ができないので。

案件選びのコツ

ー案件には、短期案件・長期案件がありますが、鈴木さんはどのように選んでいましたか?

「短期だとすぐ終わってしまうから長期の方が安心」などと感情的に選ぶのはもったいないです。それぞれのメリットがあるので。
「今の自分の知識や経験を活かしたい、試してみたい」なら即戦力が求められる短期案件が良いし、一定期間勉強しながら専任になってスキルアップに励みたいなら長期案件が良いなど、その時の自分のスタンスにあわせて選ぶといいと思います。

ーやはり「スキルの棚卸し」や「将来設計」は常に頭に入れておく必要があるんですね。
スキルの中には、Javaなどのプログラミング言語やAIなどもありますが、鈴木さんは扱う言語をどのように選んだのですか?

Javaが今求められているといっても、それって5年間くらいしか有効じゃないんですよね。
AIに関しても、勉強はしてますし知識はあるのでコンサルをしてほしいって言われたらできますけど、正直やりたいとは思いません。
私はキャリアップって、上流工程に行くことだと思ってるので。だからこそ下流をしっかりわかってることも重要ですが。

ー自分のタイプにもよりますよね。黙々と作業だけしていたいならまた違ってきますが。

上流に行くほど、エンジニアとしてのスキルプラスαで、マネジメント力も求められます。
クライアントのニーズを汲み取り、仕様書や設計書をわかりやすく作ったりエンジニアをまとめたりする業務も出てくるので。

ー今鈴木さんがなさっている業務もそういったことでしょうか?

そうですね。
作業の手順をルーティン化したりとか、決まってない運用ルールを決めに行ったりとかドキュメンテーションですね。

鈴木さんの今後の展望

ー最後に、鈴木さんの今後の展望を教えてください。

今後は、動画やデザインとかクリエイティブなことも勉強しているので、そっちはそっちでやっていきたいっていうのはありますね。

ーそうなんですね!確かにフリーランスは副業も何も、好きなように仕事を受けられますもんね。

そうですね。エンジニアの仕事がフルリモートになったら時間もできるので、そっちの分野でもやってみたいと思っています。

ーますます鈴木さんの今後の活躍が楽しみです!今回は素敵なお話ありがとうございました!

取材を終えて

フリーランスエンジニアになると、普通の会社の役員クラスの報酬が得られる現場も少なくありません。
ただ、その分『即戦力』が求められるので、鈴木さんのようにスキルのブラッシュアップや将来設計を続ける必要があります。
鈴木さんのように、目先の利益に捉われない『自分軸』をもつことが今後の自分のキャリア形成にも役立ちます。
ITエンジニアに限らず、年齢を重ねるほど、求められるスキルは高くなる傾向があるというのは、人材紹介側の立場から見ても実感しています。
「私は手を動かすのが好きだから、ずっと下流工程が良い」というスタンスだと限界があるかもしれません。(実際、下流工程はスピード重視&体力勝負なので若いエンジニアに求人が集中します…)
また、鈴木さんの「全く違うジャンルにも手を広げる」というスタンスも印象的でした。
複数ジャンルでやりがいを見つけられるというのはフリーランスの大きなメリットでもあります。

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