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「年齢を重ねているエンジニアは貴重な存在」タイガースパイクインタビュー【前編】

人に寄り添うデジタル・プロダクトで体験をデザインする、グローバル企業「タイガースパイク」。お話を伺うと、クライアント・社員・フリーランスエンジニア全てが「チームのメンバー」であるという認識のもと、1つのチームとなって目標に向かう姿勢が印象的でした。
タイガースパイクが定義する「プロフェッショナル」には、技術と同じくらい大切な”あるスキル”があり、「IT業界でこれから重宝される技術とは」「新しい技術への選定基準とは」そして「フリーランスエンジニアが真の意味で成長を続けるには」など、エンジニアにとっても貴重なTIPSが込められていることがわかりました。
エンジニアとしてさらなるレベルアップを目指す方や、どんな場所でも常に活躍できるエンジニアになりたい方はぜひ参考にしてみてください。

Tigerspike株式会社
タイガースパイクは、人に寄り添うデジタル・プロダクトを開発するグローバル企業です。
洗練されたUXアプローチと最先端のモバイルテクノロジー、独自の合意形成ノウハウを組み合わせて本物のデジタル・プロダクトを提供できる、世界でも数少ないプロフェッショナル集団です。世界12拠点で展開中。

タイガースパイクについて

ー御社がメインに扱われているのは、スマホアプリの開発ですか?

今はクライアントワーク企業として、モバイルアプリとWeb系の開発を半々くらいで行なっていますね。例えば業務系のWebとはいえ、UIやデザインを重視したいクライアントも増えているので実装のクオリティはかなり高いものが求められます。
業務システムって、バックエンドの片手間にフロント部分を作ってしまうことがありがちですが、弊社ではフロントエンジニアががっつり入ってハイクオリティなものを作りこむこともあります。

ー求められるレベルが高いですね!

そうですね、デザイナーやエンジニアにとっては、toCのように「自分が使うものを作る」方が体験を直接デザインできるという意味で楽しいと感じるかもしれません。ただ、弊社のクライアントは業種も多岐にわたり、多様なニーズをお持ちなので、「エンドユーザーにこういう体験をしてほしい」というユーザー体験の設計をもとに、どんな機能を作るかを一緒に考えていきます。だから、toBであってもtoCのように体験設計やペルソナを書くところからしっかりやっています。
toCだと「動作が軽快でユーザーにとって豊かな体験を作ること」に重きを置きますが、toBだとそれに加えて「クライアントがやりたいことをどうプロダクトに落とし込んでいくか」も考えて、クライアントの観点でも効率的に使えるプロダクトにしていきます。
「求められるものを形に起こしていく」点では、toCと変わりません。

ーそう考えると、toCだけにこだわるのはもったいないですね。

そうですね。デザイナーやエンジニアは、どうしてもtoCへの憧憬があるかもしれませんが、弊社の業務は、複雑な業務を整理してクライアントの視点で使いやすく落とし込む難しさと、リッチなUXをデザインすることまでを含むので、テクニカルな視点でもすごくやりがいがあります。
対象がニッチなユーザーだとしても、一緒にその目線に立ち、自社プロダクトではなかなか携わらないようなプロジェクトをやることもあり、面白いですね。

「効率×リッチなUI」を実現する開発環境とは

ー御社はかなりハイレベルな技術環境で開発されているという印象ですが、御社の開発環境を教えて頂けますか?

バックエンドはコンパクトにまとめられてノンマネージドで保守していけるサーバーレスが多いですね。弊社は生産効率を上げるためにも、フロントとバックエンドの言語をJavaScriptに統一しているので、バックエンドではNode.jsを採用しています。
サーバーレスは、ノンマネージドで管理コストがかからない分、立ち上がりスピードに劣るなどパフォーマンス面では100%とは言えないので、エンジニアのリソースなど体制が十分あるときには違った選択肢があるかもしれません。
ただ、保守費用や人員のコストを考えると、パフォーマンス的に100%良いものよりも、省コストで、ユーザー体験上十分なクオリティを出せる方が優先される場面では、良い選択になると思います。

ーモバイルのフロント部分に関してはどうでしょうか。

効率化を求めるのはモバイルも一緒で、リッチなUIが求められる一方、初期のコストはできるだけ削減させたいですし、手数少なく進めたいのでReact Nativeの採用を進めています。
カメラやマップ、機械学習、3Dなど、モバイルの独自機能を使うようなアプリの開発には向いていませんが、登録フォームやリストを出すといった一般的な機能を作るのであれば、ハイブリットはパフォーマンス面でも問題なく、開発効率面でのメリットがあります。
この5年間でWebやハイブリッドの技術が急速に進化しているので、豊かな体験を提供したければモバイルアプリ一択、というよりはWebやハイブリッドも併せて検討される場面が多くなると思っています。

ーそう考えると、モバイルだけを扱うエンジニアの将来性は少し危うくなってくるかもしれませんね。

モバイルの開発自体は今も活発なので、必ずしもモバイルエンジニアの将来性が危ういわけではないと思います。一方でReact NativeやFlutterが採用される事例が多くなってきているのは事実だと思います。
もしも自分がモバイルエンジニアとしてキャリアを伸ばしていくのであれば、「モバイルのコアな部分に踏み込んでいること」を意識すると思います。カメラにすごく詳しいとか、Bluetooth Low Energyにすごく精通しているとかパフォーマンス改善が得意であるとか。
ハイブリッドに比べたモバイルならではの特性は今も変わらずあるので、モバイルのコアな部分に踏み込んでいくことがモバイルエンジニアとして長くキャリアを積んでいくために必要ではないかと思っています。

ー新しい技術に関してはいかがでしょうか?

最新の技術に関しては、好奇心旺盛な会社は早い段階で取り入れていますよね。弊社はというと、国際的にもある程度の導入事例が増えて、実用に耐えるものかを確認してから導入を検討しています。
その技術が開発された目的やどんな企業がスポンサーになっているか、そしてどういう企業がどういった体制で導入しているのかをリサーチします。技術自体の良し悪しに加えて運用にかかるコストで決めるというスタンスですね。
弊社はクライアントワークなので、クライアントには【人員+運用コスト+時間】を含めた価格を掲示することになります。クライアントの予算内という制約があるので、そこに合えば導入を決めるという感じです。

ーでは、フリーランスエンジニアに仕事を依頼されるタイミングというのはどんな時でしょうか?

常に複数人のエンジニアを募集しているというよりは、大きなアプリを4~5か月で立ち上げるときや、保守の案件でスポット的にサポートしてもらいたいときに依頼します。
プロダクトの開発から保守まで丸ごと請け負うことも多いので、保守の業務も継続的にあります。保守案件は、計画的に進めることができる部分もありますが、緊急時には急ぎの対応が必要な場合もあります。アプリの保守やサーバーの障害対応が休日になる場合もあります。
自社メンバーだけでは保守作業の手が足りなくなるケースがあるため、継続的な保守業務をサポートしてもらうために、外部の方に依頼することもあります。

若手には無いエンジニア経験×技術のアップデートが大きな武器に

ーエンジニアの方の年齢って気にされますか?20代の方から60代の方まで幅広くいらっしゃいますが。

会社によっては40歳まで、とか制限をかけている会社もありますよね。テクニカルな理由ではなく、コミュニケーションやカルチャー的な理由が主なのではないかと思います。
ただ、タイガースパイクは年齢による制限は一切かけていません。
むしろ、年齢を重ねている方は多様なバックグラウンドがあるので、チームにとって貴重な存在だったりします。

例えば、以前は限られたマシンリソースでいかに効率よく動作するプログラムを書けるかは今以上に重要な課題でした。最近お仕事させて頂いた60歳過ぎのモバイルエンジニアの方は、そういう環境をたくさん経験されていました。

いくら最近のフレームワークやライブラリが整っていて高速で開発できるといっても、ライブラリが自分たちの作成しているアプリケーションの仕様に合わないときなど自分で改修したり自作したりすることは往々にしてあります。
そんなとき、長年のエンジニアとしての経験が活きるんですよね。

その方はここ10年ほどモバイルをメインにやっていますが、長いエンジニア歴の中で一番感銘を受けたソフトウェアは”Excel”なんだそうです。その時代からずっとエンジニアとしてやられているなんてすごい経験ですよね。
もちろん、20年前、30年前の技術で止まってしまっているならお仕事はしづらい感がありますが、最新の技術もアップデートされているのであれば、とてもいい経験・バックグラウンドだな、と思いますし、そうした大先輩のエンジニアと働くことは自分にとっても、チームにとっても良い刺激を受けることができるのでありがたいことです。

ー確かにそうですよね。当時の技術で止まっているのではなく、積み重ねた経験と最新の技術が合わさると、年齢も武器になりますね。

はい。「最新の技術をアップデートし続ける」のは非常に大事です。
私もエンジニアをやって10年ほど経ちますが、IT技術の小さな波が2~3年に1度、大きな波が10年に1度くらいで来ていますよね。ここ5年は特にWebフロントエンドの分野の技術は大きく変わったと感じます。

10年ほど前にはGmailやGoogleマップなどを通じてユーザーはWebブラウザ上でリッチな体験になれていましたが、動的なWebフロントエンドを作成する技術はまだ未成熟で、開発の難易度は高いものでした。
「できて当然」というイメージが広がっていて、「こういうのできるんでしょ?」って言われながら苦労して作っていたのを覚えています。
しかしここ5年ほどはReactやVue.js、Angularといったフレームワークが登場し状況が変わりました。こういった技術の波に外れないようにキャッチアップし続ける必要があります。

だから、勉強好きであることですね。それこそ過去一緒にお仕事させて頂いた50代60代の方は、「仕事では使わないけれど、Udemyを見るのが好きで今はPythonのコースを見ている」という方や、「暇さえあればソースコード読んでる」方もいました。そういう方にとっては、技術の勉強は「遊び」なんですよね。
それが「勉強をしなくちゃいけない」って思った瞬間辛くなってしまいます。

ーでは、新しい技術を追い続けることが苦手という方はどうすればいいでしょうか?

その場合は、長く続く基礎的な技術を勉強していく必要があると思います。Webやアプリより、割と長く続く技術が多いインフラ部分やLinuxなどのOS、仮想化技術といった部分など、一度身に着けたものが腐らないものを固めていくのがいいのではないでしょうか。
マネジメントに行く手もありますが、「技術についていけなくなったからマネジメントに行く」というのも、うまくいかないかも…。実際にマネジメントするメンバーは技術が大好きなエンジニアだったりするし、エンジニアにとってもあまり話が通じないとなると「あまり信用できない」ってなっちゃうと思うので。エンジニアリングマネジメントは技術に加えてマネジメント能力も求められるので、より難易度は上がるかもしれません。

ー勉強が好きでない方は、高収入は目指しにくいかもしれないですね。

それはエンジニアでなくてもそうかもしれないですね。ただ、いろんな方がいらっしゃるので、高収入を目指したい方、一定の水準で安定した生活とプライベートを守りたい方、それぞれの望む働き方に沿っていければいいですよね。

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