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SES/客先常駐のネガティブイメージの実態とSESのメリットとは

2022/09/15

「SES」というと、どのようなイメージをお持ちですか?

・「SESの闇」って…?
・「SESはエンジニアをダメにする」ってほんと?
・スキルや市況が整ったら、できるだけ早くSESから脱出すべき?

このようなネガティブな情報を目にすると「SESは避けた方がいいのかな?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。
労働環境が整っていなかったり、希望の案件で勤務できずに苦労している方がいたりと、ネガティブな一面も否定できない一方、SESでしか得られない経験やメリットがあるのも事実です。
この記事では、SESに対するネガティブイメージの実態とその理由、そしてSESで働くことで得られるメリットについてもお話しします。

我々はフリーランスエンジニアの方と企業をつなぐエージェントでありながらも、SES企業でもあります。その立場だからこそわかる、リアルな現状や意見についてもまとめています。 SESの実態を知りたいという方や、SESから転職を考えているという方はぜひ参考にしてみてくださいね!

目次

  1. SESについて
  2. SESネガティブイメージの理由と対策
  3. SESはイメージほど悪くない
  4. SESの選び方
  5. SESで積んだ技術や経験は他で活かせる?
  6. まとめ

SESについて

まずは簡単に、SESの仕事内容とSIerとの違いについてお話しします。

SESとは

SES=System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)として、エンジニアを顧客に派遣し、システムにおける技術のリソースを提供するサービスを指します。
客先常駐ともいわれ、準委任契約が主となります。
SESは成果物を納める責任は負わず、エンジニアが働いた時間に応じて報酬を受け取る形式となります。
派遣契約と似ていますが、SESは自社の正社員であるという点が異なり、常駐先が無い「待機」の状態であっても給与は支払われ、福利厚生も受けることができます。

SIerとの違い

よくSIerと混同されますが、SIerがシステム開発の要件定義や設計といった上流工程を中心に扱うのに対し、SESは開発や製造、テスト、運用保守といった下流工程を主に担当します。
そのためSIerでは、顧客との折衝スキルやプロジェクト管理、マネジメント、要件定義・基本設計といった上流スキルが求められるのに対し、SESでは製造やテスト、運用に関わる技術力が求められます。

SESネガティブイメージの理由と対策

ここからは、「SESは人間関係が辛い」「できるだけ早くSESから脱出すべき」といったネガティブなイメージが先行している実態と理由、そしてその対策についてお話ししていきます。

人間関係が辛い、新人がゆえの辛さ

原因:人手不足ゆえに研修が不十分なケースも

エンジニアは売り手市場ということもあり、SESでは積極的にエンジニア未経験の方も採用しています。
そのため入社後の研修や勉強は必須ですが、中には研修制度が充実しておらず、十分に技術が身についていない新人を客先に出向させてしまうSES企業もあります。
客先に自社の先輩エンジニアと一緒に常駐するケースであれば、業務での疑問点やトラブル時にも助けてもらえますが、研修後に1人で常駐する場合はそういうわけにもいきません。
実務に慣れるまでは「不明点を誰に聞けばよいかわからない」「近くに頼れる上司や仲間がいなくて不安」と感じて疎外感を感じる人も多いようです。

対策:面談時にフォロー体制の確認を

経験が浅い方がSESへ就職する場合は、自社社員に相談しやすい体制が取れているかどうかや、研修の内容について、研修終了後の常駐体制について聞いておいた方がいいでしょう。また、客先で積極的にコミュニケーションを図って信頼関係を築く意識や、業務時間外にも独学を進めてスキルアップに励むといった心がけは必要です。

案件ガチャ・当たり外れが大きい

エンジニアが希望の案件を担当できず「使いたい技術があるのに希望を聞いてもらえない」「納期に間に合う見込みの無い案件に放り込まれて残業続きになっている」といったミスマッチが生じることを「案件ガチャ」といわれています。

原因:ミスマッチが生まれる背景

エンジニア自体のスキルや経験が市場にマッチしない場合や、会社側の経営的な事情によりやむを得ない場合にそういったミスマッチが生じます。 例えばエンジニアが「ゲーム開発をしてみたい」という希望を持っていたとしても、即戦力が求められる現場に未経験者を割り当てることは難しいため、「ひとまずアプリ開発での経験を積んでからにしましょう」となるケースがあります。
また、会社側がエンジニアの要望を受け入れたいと思っていても、必ずしも次の希望案件の稼働が開始するタイミングとエンジニアのスケジュールが合うとは限りません。それは営業の調整力に寄るところでもありますが、「稼働率を保つために既存案件に割り当てたい」という会社側の事情があってもやむを得ないでしょう。

対策:「社内営業」で案件ガチャを防ぐ

一方で、パワハラや残業続きの現場といった劣悪な環境を除けば「案件ガチャなんて存在しない」という声もあります。
営業がエンジニアをアサインする場合は経歴書に記載されているスキルセットをベースにしているので、それ以上の経験を積みたいのであれば、それを営業の方に知ってもらう必要があります。
また、そのアピールの仕方にもコツがあります。
例えば営業の立場になってみた場合、以下の1と2のどちらのエンジニアに良い案件を紹介したいと思うでしょうか。

1. 「今の現場で使っている技術は古いんですよね。僕はゲームが好きなのでゲーム開発に関係する案件無いですかね?」
2. 「今の案件では先進技術を扱う機会が少ないですが、プロジェクトの進め方は勉強になっています。今後はゲーム開発の案件をやりたいと思っているので自分でUnityとC言語を独学しており、自分でもいくつかゲームを作っています。もし似た案件があればぜひ紹介して欲しいです!」

2番の方のように、具体的に準備をしていることや推しポイントをアピールできると、営業の方にとっても印象に残りますし、顧客に提案もしやすいですよね。
こういったアピール力は、実際のお客様との面談の際も役に立ちます。
「~~を使用したことはありますか?」と質問されて「ありません」と答えるよりも、「経験はありませんが、興味があって独学しています」などと意欲を見せるだけで印象が良くなります。

万が一、上司や営業の方にそういった働きかけをしていても事態が改善しないのであれば、転職を検討した方がいいかもしれません。

スキルアップに限界がある・上流工程を経験しにくい

原因:下流工程に偏りがち

SESは、SIerが設計した要件定義をもとにテストや製造、運用・保守といった下流工程をメインに扱うことが多くなりがち。
中にはテスト結果の貼り付け作業や資料作成のような単調作業を依頼されることもあり、「やりがいを感じない」「スキルアップできる気がしない」といった不満を感じる方も少なくありません。
SIerだけでなく、Web系の自社開発企業との繋がりがある企業に出向できれば、上流から下流まで担当させてもらえるケースもありますが、そうでない場合は、年齢が上がるほど焦りを感じる方も多いようです。

対策:時にはクラウドソーシングも活用して自らスキルアップを

先ほどの社内営業と同様、「アピール力」が重要になります。
客先の上司と自社の上司、そして営業に今の仕事の成果を評価してもらうために、仕事にどのように取り組めばよいのかを考えてみましょう。
例えば、「テストばかりやらされているから成長できない」のであれば、テストスキルを極めると何ができるかを調べ、QAエンジニアを目指してみることもできます。
また、使ってみたい技術があるのであればクラウドソーシングで実務経験を積むこともできます。

SESは「経験が浅くても就職しやすい」というメリットがありますが、「会社で1人前のエンジニアに育ててもらおう」という意識ではNGです。
「自らスキルを磨いて経験を積ませてもらい、ゆくゆくは会社を育てる」という意識でいなければ、「経験浅めのエンジニア」から脱却はできません。

自社上司との関係が希薄で評価基準が不明瞭

原因:SESの成果は埋もれがち

SESで勤務するエンジニアは、自社よりも客先で過ごす時間が長くなります。
必然的に自社の上司と関わる機会が減るため、エンジニアの仕事ぶりが伝わりにくいことも。そのため、「プロジェクトで成果を上げていて客先の上司の評価が高いから、自社での評価も上がるだろう」と思っていても、それが自社の上司には伝わっていないこともあります。
そして、SESは労働時間の対価として報酬が払われるため、大きな成果を上げていたとしてもエンジニアの給与には反映されにくいでしょう。

対策:入社前の面談で確認、積極的に自社上司と報連相を行う

SES企業に応募するときは、どういった案件や業務に参画し、どの基準に達すれば昇給できるのかといった評価基準を思い切って聞いてみましょう。
自社の上司から評価してもらうことを待つのではなく、自ら自社の上司に業務の相談をしつつ貢献度合をアピールしたり、自身のキャリアについて相談に乗ってもらう機会を作ったりしていると、評価につながりやすいでしょう。

客先のルール・開発環境に左右される

原因:客先常駐ならでは

客先に常駐するスタイルが基本のため、原則出向先の社内ルールや開発環境に従うのが基本です。特に金融系SIerに出向した場合はスーツ着用を義務付けられることもあるため、社内ルールに縛られることがストレスになる方もいるようです。
また、使用するソフトウェアや技術が古かったり、属人化が根強く残っていたりする現場では、開発効率が悪く無駄に時間を要するため、残業に繋がるといったケースも。

対策:営業と信頼関係を構築して事前確認を

案件の話が来た際に、その企業やプロジェクトがどんな技術を用いているのかについて探ってみましょう。そのためには、営業の方ともしっかり信頼関係を構築しておく必要があります。
また、労働環境が本意でない場合、納得できる理由を説明できるかどうかも重要です。例えばスーツ着用の案件が嫌なのであれば、相手が納得できるように理由を話せなければわがままに捉えられてしまいます。自分の中の基準や妥協できる点について整理しておきましょう。

SESはイメージほど悪くない

ここまでSESのマイナス要素についてお話ししてきましたが、実はSESならではのメリットもあります。

未経験からエンジニアを始めやすい

一般的にWeb系の自社開発企業では即戦力を求められるため、未経験者が採用されるケースは稀です。一方で、下請けSIerやSESでは人手確保を優先することが多いため、エンジニア未経験でも採用されやすく、一定期間研修を行うことで現場に対応できる人材を育てています。
30代以降になるとテストや製造だけでなく、設計まで依頼されることが増えるためSESでもハードルが上がりますが、20代でエンジニア経験が浅い方にとってはSESが適しているでしょう。

様々な現場を経験でき、人脈を広げられる

SESでは案件やプロジェクトごとに出向先が変わるため、職場を転々とするのが苦手、プロジェクトに波があるのが辛い、と感じることがあるでしょう。
一方で、同じ職種や業務内容であっても、常駐先によって開発環境も進め方も異なり、使用する技術も様々なので、効率的な開発のノウハウを教わる機会に恵まれることがあります。
1つの会社の社員として働いていると様々な技術を扱う機会は多くないため、いろいろな現場を見てきた経験は重宝されます。
その積み重ねによって「このサービスにはこの技術が適している」とか「もっと効率的な開発の進め方があります」といった具合に上流工程への提案ができるようになります。
また、転職しているわけではないので「職歴に影響無く様々な現場を経験できる」という点も大きなメリットになります。
そして様々な企業と交流するチャンスがあるため、人脈を広げるきっかけが作りやすいと言えます。中には、常駐先の上司と意気投合してそこの正社員として引き抜きを受けたり、フリーランスに転身して再契約を交わし高額な報酬を受けられるようになったりした方もいます。

比較的残業が少ない

大手SIerとつながりがあるSES企業や、労働環境の確保を徹底している企業では、定時で勤務できる場合も少なくありません。
客先常駐の報酬は勤務時間に比例するため、残業した分は超過料金がかかる契約形態になっています。そのため、実際に残業が必要な案件でも、SESは残業せずに顧客の社員が対応するという形になるためです。

SESの選び方

SES企業に応募する際には、以下のポイントをチェックしておきましょう。

労働環境チェック

交通費の全額支給がなされるのか、残業代の支給基準について不明瞭でないかは必ずチェックしておくポイントですが、併せて確認しておきたいのが「取引先企業名」です。
大手企業との繋がりがあれば、職場の労働環境も良く、高単価であることが多いです。
また、IT業界以外の企業との繋がりがあるところでは、直接取引をしている可能性が高く、マージンが大きく引かれる可能性が低いでしょう。
一方で、取引先がIT企業しかない場合や極端に少ない場合は要注意です。同じような取引先では案件の種類も少ないため、「様々な現場を経験できる」というSESのメリットも享受しにくいかもしれません。

業務内容チェック

自社社員は現場を把握しているか

企業の事業内容に、「システム開発」や「ネットワーク構築・運用」としか書かれておらず、具体的な技術名の記載がないところも注意が必要です。
例えば「ネットワーク構築・運用」であれば、「Linux系サーバやクラウドシステムを用いて自社サービスの構築から大規模インフラ構築までを得意としています」といった具合に書かれていると、エンジニアの対応領域をきちんと把握できているということがわかりますよね。

設計・開発工程から参画可能か

下流工程だけでなく、ゆくゆくは上流工程の経験も積みたいと考えている方にとっては、案件の種類も気になりますよね。
テストや保守作業、雑務だけでなく、少しずつキャリアアップしていけるように案件の業務領域に幅があるかどうかも重要です。
企業のHPや募集要項だけでは把握しきれないことも多いため、面談で「具体的にどんな案件がありますか?」「基本設計から関われる案件はありますか?」といった質問をしてみるといいでしょう。

フォロー体制は万全か

特にエンジニアの経験が浅い場合、フォロー体制が整っていない会社では精神的に負担が大きくなります。
また、SESは準委任契約のため、本来は常駐先の上司がエンジニアを指揮することはありません。しかし、実際の現場ではそれが黙認されていることも多く、エンジニアが顧客の上司に酷使されるという事態も生じます。
客先で困ったことがあってもフォローしてもらえない、相談にのってもらえないという事態を防ぐためにも、面談時にフォロー体制を確認しておきましょう。

給与・評価制度チェック

客先常駐のスタイルが基本のSESは、自社の上司がエンジニアの働きぶりを間近で見る機会が少なく、評価基準が不明瞭だと感じる方が多いようです。
客先に評価を一任している会社や、定期的にエンジニアと面談を設け、評価シートを作成している会社もあります。そのほか、エンジニアに目標を設定させ、その達成度で評価を決めるといった企業も。
このようにエンジニアのキャリアを後押ししてくれる風土の会社であれば、昇給もされやすいでしょう。

SESで積んだ技術や経験は他で活かせる?

我々はSES企業であり、フリーランスエンジニアの方と企業を繋ぐエージェントでもあるため、様々な立場の方の意見を伺う機会があります。そこでここからは、SESで働いてきた方の技術や経験は、他でどのように活かせるのかについてお話しします。

SES出身者に対するイメージ

Web系の自社開発企業の方がSES出身者に対して重要視するのは、SES出身かどうかというより、開発環境や手法、使用してきた技術といった印象があります。

マイナス評価になりやすいポイント

SESはSIerの下請けが多いこともあり、安定性を重視した技術を使ったウォーターフォール型開発手法で進める現場も少なくありません。
決まった設計書をもとに製造やテストといった下流工程をこなしてきた方も多いでしょう。
一方で、Web系の自社開発企業では、少数精鋭で短いスパンで何度も開発を重ねるスタイルが基本のため、高い即戦力と自主性・順応性が求められます。
下流工程しか経験しておらず上流工程の経験が少ない・最新技術を扱う機会が少ない・アジャイル開発手法に慣れていない方は、Web系の自社開発企業の開発スタイルに適さないと判断されてしまうでしょう。
SES勤務からWeb系の自社開発企業への転職を検討するのであれば、積極的に上流工程に参画できるチャンスを伺う、独学で最新技術を習得しておくといった自主性が求められます。

プラス評価になりやすいポイント

SESのメリットである「様々な現場を経験できる」という点は企業に客観的な視点を提供できるため、プラス評価につながります。
複数の現場で上流工程の経験をしてきた方や、開発技術の知識が深い方は、SES以外の現場でも重宝されるでしょう。
また顧客の中には、若手エンジニアを教育しながら参画させたいという方も少なくないため、現場と積極的にコミュニケーションを取り未経験のジャンルでも意欲的に取り組む姿勢がある方は評価されます。

理想のキャリアを描くために

「労働環境が整っていなくてしんどい」「今のままではキャリアに希望が持てない」と感じて転職する場合、客観的に自己分析をしておかないと転職活動が難航するかもしれません。

・ 「自分はどういう状況であれば働き続けたいと思うのか」
・「どんな案件であればやりがいをもって働けるのか」

このような自分の軸を明確にしておかないと、企業の採用者には「どんな環境であってもすぐに辞めてしまう方なのでは…?」と懸念されてしまいます。
SESであったとしても、客先で楽しく仕事ができている方や、エンジニア想いの経営者のもとで順調にキャリアUPできている方もいるため、巷で流れるSESのネガティブイメージに影響されて「SESは良くないから辞めた方がいい」とひとくくりに考えてしまうのは危険です。
現在のSESが合わないのであれば、どういったSESなら良いのか、それとも他の働き方が良いのか、どんな技術を使っていきたいのか、といった自分主体のキャリアプランを描いていきましょう。

SESを辞めた後の転職先

「SESを辞めれば給料は上がる?」「フリーランスエンジニアになりやすい?」など転職先ついて言及してみました。 ご自身が求めるものに合わせて転職先を検討してみてください。

SIerに転職:上流やマネジメントの経験を積む

「SIerに転職すれば高収入・高待遇を受けられる」と期待する方もいますが、一概にそうとは言えません。
実際に客先SIerに出向しているSES社員によると「常駐先では、社員の方の業務量が多くて大変そう…」と感じることもあるほど、業務量が多くなった場合はSIer社員が残業して業務をこなさなければならないので、労働環境が過酷になることがあります。
ただSIerでは、SESでは経験しにくい上流工程を担当する機会が多く、顧客の要望をくみ取って最適なシステムを提案するといった要件定義の段階から関われることや、SES社員の採用面接を担当することもあるなど、エンジニアとしての経験値をあげられるという点はメリットでしょう。

自社開発企業に転職:最新技術を活用してPJリリース経験を積む

トレンドの技術を使って開発したいという方や、自社のサービスを設計から製造、リリースまでの全行程を担当し一からプロジェクトを作り上げる経験をしたいという方、そしてある程度の開発経験を積み、上流から下流まで一通り対応できるという方は自社開発企業への転職がおすすめです。
自社開発企業では、短期間で臨機応変に修正や仕様の追加を行う必要があるため、その都度適切な対処方法を提案できる方が重宝されます。SESで様々な現場を見てきた経験を大いに活かせるでしょう。

ちなみに、SESから社内SEへ転職すれば開発に集中して取り組めるという印象を持つかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
企業の情報システム部門で雑用も含めた総合的なIT業務を任されることがあるため、転職する際には、業務領域をよく確認しておきましょう。

※給与や待遇面では大差なし

SIerや自社開発企業に転職すれば、必ず給料が上がるというわけではありません。勤務先によって給料や待遇が変わるというよりは、スキルや経験値に応じて上がるものと考えておいた方がいいでしょう。
福利厚生面においても、極端な違いは見られません。

ダブルスキルでオリジナルの市場価値を

他のエンジニアと差別化を図りたい場合、市場ニーズの高い他のスキルを併せて習得してみてはいかがでしょうか。
例えばマーケティングは、システム開発に近いジャンルでエンジニアが取り掛かりやすい領域なのでおすすめです。良い自社サービスとそれをユーザーに届けるノウハウの両方を保有する企業は多くありません。エンジニアのスキルとマーケティングの知識のダブルスキルをアピールできれば、グンと市場価値は高まります。

独立してフリーランス・起業:PJごとに活動する

フリーランスエンジニアであっても、エージェントを介して業務を請け負う場合は、働き方がSESと似ています。万が一エージェントに紹介された案件がいわゆる「案件ガチャ」のハズレであった場合は、労働条件や使用スキルにネガティブな印象を持ってしまうこともあるでしょう。

一方でエージェントを介さず個人で企業と契約を結ぶ場合は、企業と信頼関係を築くことができれば、理想的な働き方が叶います。「プロジェクトが終了したタイミングで1年間海外旅行する」といった長期休暇が取りやすいメリットがあるのもフリーランスエンジニアの特徴です。
SESからフリーランスエンジニアを目指すのであれば、SES時代に相性の良いエージェントを探しておいたり、人脈を作って安定的に働ける体制を作ることができれば、より自由な働き方が叶うでしょう。

まとめ

今回は、巷で流れるSESのネガティブなイメージについてお話ししてきました。労働環境が悪い、キャリアップが難しいといったマイナスの印象が強くなりがちですが、実際は「企業とエンジニアによる」というのが事実です。
どの環境にいても自分のキャリアプランをもとに積極的にスキルアップや案件選びができる方は、エンジニアとして長く活躍できます。
「SES企業の社員とフリーランスエンジニアのどっちが向いてる?」「SESで働いているけど他の企業も見てみたい」など誰かに相談したいと思ったら、ぜひエージェントも活用してみてください。

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